学生さん気分でガッツリ系「早稲田弁当」を食べた後、学会の受付を済ませてから、特設書籍販売コーナーに行って「2011年東北地方太平洋沖地震 災害報告書」を購入しました。本当は先日仙台会場で開催された東日本大震災災害報告会にて購入しようと思っていたのですが、仕事が多忙で参加できず、ようやく購入することができました。
大震災から半年も経っていないのに、とても多くの報告が整理されて記載されており、調査された先生方、およびお手伝いの学生のさんの努力がとても感じられる内容となっていました。今回の被害の多大さ甚大さを身に染みるように感じることができます。改めて故人の方のご冥福をお祈りすると同時に被害に遭われた方のお見舞い申しあげます。
さて、2011年度 日本建築学会大会(関東)の記念シンポジウム「大災害を克服し、未来の建築・都市へ」が早稲田大学21号館大隈記念講堂大講堂で開催され、伊東豊雄先生の基調講演を聴講してきましたぁ
伊東先生作の仙台メディアテークの被災状況から5月4日にオープンするまでの報告がりましたが、さすが構造建築屋さんの建物ですね〜被災してからオープンするまでの時間の短いこと。とてもびっくりすると同時に「いち早く復帰して人の役に立つモノでなければならない」という建築の力を見いだすことができました。
伊東先生は今回の震災に関して次のことを述べておられました。
①自分たちは震災の当事者であること
②批判をしないこと
③どんな小さなことでも活動を起こさなければならないこと
④ゼロから考えること
⑤私自身を超えること
③④は心にじーんと来ますねぇ ゼロから考えなくちゃ〜
釜石市の震災復興計画に参加し、復興の拠点となる「みんなの家プロジェクト」の紹介がありました。我々はどのように住むのか、という問いに対して、
①自然と共に住む
②人と共に住む
というコンセプトを提示。日本人の住むことに対しての基本ですね。
奇をてらわない設計が人気を集めているようでした。
感動した言葉をもう一つ、
「建築は機械ではなく、生命体のように呼吸する」
建築は生きているんですねぇ。早速窓を開けて呼吸させてあげましょう。
写真は大隈記念講堂大講堂の内部、トップライトです。大きな羅針盤のデザインで、羅針盤の様に多くの学生達の道しるべをしてきた建物(大学)なのかなぁと感じて来ました。
その3に続きます。